小説

イルミーネ国の物語

-歩いてきた道-

「今日行った道をもう一度二人で辿ろうか。別に何を思い出してたわけじゃないんだ。ただ…」
「ただ?」
「寂しかったんだ。一人で歩くのが」
イルミーネ国の物語

-喧嘩-

「どうした、恋人と何かあったのか」
「なんでもない…」
「なんでもないもんか、ジンを一気飲みする時はなぁ」
イルミーネ国の物語

-予想外の日-

私は、今朝から国王だと思い込んでしまった誰かで、どういうわけか、ここにおり、ここを私の書斎だと思っているのだ!
イルミーネ国の物語

-HIRO~誕生秘話-

「例のブラックマンが、また現れました!」
「ああ!あいつか!!」
とたんに、サングはがばっと布団を跳ね上げて起き上がった。
イルミーネ国の物語

-誕生日!-

「ぐへっ!」
床にボディブローをした形で、苦しげにもがく。右足が動かない。正確に言うと、膝から下が引きつったままになっている!
イルミーネ国の物語

-負けず嫌い-

呆然とする人々の視線の中で、二人の国王は戦っていた。
二人とも髪は乱れ、涙と鼻血と荒い息、血反吐を吐き、まるでお互いしか見えていないようだった。
イルミーネ国の物語

-こまる-

ジュールが返事に困っていると、トトは枕の下に頭を差し入れ、唸った。
「私にとっても、ジュージュにとってもエロ本は大事だよね?そうだよね?」
「私にはエロ本より大切なものがあります!」
イルミーネ国の物語

-不慮の怪我-

「今の私を止められるものなんか何もない!私は今、飛ぶ鳥!!」
トトは、弾みをつけて階段を駆け下ろうとした。
イルミーネ国の物語

-友達~番外~-

サングにとって、トトは親しみ深いがどこか不気味でつかめないところがある。
その生けるオカルトみたいなところが、興味を惹かれる部分でもあった。
イルミーネ国の物語

-平和な日-


ジュールは新聞を読みながら、今の幸せを噛みしめていた。

「今日は平和で何もない。国も落ち着いている。私も幸せだ」
そう思いながら、過去を思い出していた。


イルミーネ国の物語

-チャイ-

ルンルンとティーセットを自室に運ぶと、ゆったりとソファに座り、カップに注ぐ。
甘くスパイシーな香りがふんわりと漂った。
イルミーネ国の物語

-あの人がこの人-


「いやぁぁぁ!!!」

トトは悲鳴を上げた。
あの姿は、まさにゾンビだ。魂なくして動いている。


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