小説

イルミーネ国の物語

-友達 7(本編最終章)-


誰の人生でもない。

今の私を生きるということ。

この苦しみも悲しさも。

私が生きている証。


イルミーネ国の物語

-友達 6(本編最終章)-

トトの悲しすぎる記憶を止められるのは、トト本人かサングしかいない。
そう、あの日のサングしか。
私ではない・・・。
イルミーネ国の物語

-友達 5(本編最終章)-

一人残されたジュリエットは、そっと夫のそばに寄り添った。
「今日、オレが何をしたかわかっているか?」
呂律が回らない舌で、サングはジュリエットの耳元に呟く。
イルミーネ国の物語

-友達 4(本編最終章)-

「あー、なんだこれ?本当にやんなる」
発した声は低かった。
レイだ。トトの中の強い男性人格。
イルミーネ国の物語

-友達 3(本編最終章)-

「そう・・・呼ばれたりもするけれど、本当のところはわからない。レイと名づけたのは姉御だから。従兄妹のレオーネに似ているからって付けられた。ふざけた話だよ。レオーネよりもっと前から存在しているのに」
イルミーネ国の物語

-友達 2(本編最終章)-

何もかもこれからだったのに・・。壊したのは私だ。私があの人を破壊した。
自分の傷ばかり見て、癒してもらうことばかり考えて。
ー自分一人、責任から逃げたー。
イルミーネ国の物語

-友達 1(本編最終章)-

トトの前からサングが消えた。
一方、ジュールは愛を知りながらも過去に囚われ続けていた。
命が弱りつつあるトトが求めたものとは…この関係をなんと呼べばいいんだろう。
イルミーネ国の物語

-彼の魂に安らぎを10(本編第5章)-

「どうしてかな、あなたをずっと見ていたい」
私は、死ぬのだと思っていた。
いや、もう死んでいるのかもしれない。
ならば、ここにいる私は何者なのだろう。
イルミーネ国の物語

-彼の魂に安らぎを9(本編第5章)-

全部、全部嘘だったんだ!
泣き叫びながらも、頭の中でもう一人のトトがはっきりと言葉を発している。
イルミーネ国の物語

-彼の魂に安らぎを8(本編第5章)-

愛を否定し、愛の醜さを知っているあの人が…
あの人が、一番、私という人間を大切にしてくれていた…。
イルミーネ国の物語

-彼の魂に安らぎを7(本編第5章)-

「本当に誓いを立ててもいいと、言ったら」
「まぁ、私を口説いているつもり?」
アンドレアがくるりと踵を返すと、長いハチミツ色の髪が広がった。
いつまでも捕らわれない蝶のように。
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